新校舎の概要

「開成の未来を創る」ために、開成が大事にすべきものは何か、これからの生徒が育っていく空間としてどのようなものがふさわしいのかを考え、プランを作成しました。本当に必要なものだけで構成された質実剛健なものでありながら、使いやすさや生活空間としての快適さも十分に考慮し、何十年も使い続ける事ができる校舎です。

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開成が維持、発展させるべき重要項目

生徒はいろいろな場面で学び成長していきますが,重要項目として以下の三つを考えました。

授業

開成の教育の根幹です。高度な授業を支える機器の導入はもちろん、ますます多様化する授業形態に対応可能であることが必要です。

生徒の活動

部活動、文化祭や生徒会などの活動だけでなく、放課後に友達と過ごす時間の積み重ねなどから、開成の生徒は多くのものを学び、成長していきます。日常的な生徒の活動を通じての生徒同士の刺激は、開成にとってとても大事なものです。

運動会

開成にとって運動会はとても大切です。生徒は運動会を経験することで大きく成長します。また、運動会は世代を超えた共通体験であり、卒業してからも綿々と続く開成の一体感の大きな源となっています。

具体的な考慮点

  1. 普通教室は、今後ますます多様化する授業形態に対応できる広さと設備としました。
  2. 分割授業や合併授業に対応できるよう、予備教室を増やしました。教科教室的な使い方も想定しています。
  3. グラウンド、テラス、ピロティ、オープンスペース、学生ホール、予備教室など生徒活動の場を多く用意しました。
  4. 目的を定めないオープンスペースを随所に配置し,生徒が自主的に活動できる場を増やしました。
  5. 学生ホール、図書館は高校生だけでなく中学生も利用しやすい位置(敷地北西部)に配置しました。
  6. すべての建物を現在校舎がある下の敷地に配置し、高低差のある敷地の特性を最大限に生かした使いやすいレイアウトにしました。
  7. 普通教室は、第2グラウンドにすぐ出られるように3階~5階に配置しました。
  8. 3階をベースフロアとし、教員室や保健室を配置します。正門付近に渡り廊下を設けることで3階での回遊性を確保しました。
  9. 上空通路を設置し、高校校舎と中学校舎は3階でも行き来ができるようにしました。
  10. 広く奥行きがある中庭を中心に建物を配置します。視線が抜け、中高の一体感が向上しました。
  11. 上のグラウンドには仮設も含め校舎は建てず、毎年開成のグラウンドで運動会ができるようにしました。
  12. 生徒の学習活動、日常の学校生活の中心となる普通教室、特別教室は現在の校舎を使いながら新校舎を建築し、仮設校舎を使うことがないようにしました。

敷地全体を有効活用し、広くゆとりある空間を実現

  • 建物諸室床面積   約13600m2 → 約16900m2
  • 予備教室      2室  → 6室
  • 大体育館      約1050m2 → 約1450m2
  • 第2グラウンド   約600m2増加
  • 共用部(オープンスペース、トイレ、廊下など)   約4190m2 → 約6000m2
  • テラス       約2000m2を新設

新校舎建築計画の概要

  • 高校敷地校舎の全面建て替え(普通教室棟、特別教室棟、体育館、南北本館、旧館)
  • 第2グラウンドの整備(人工芝化)
  • 隣接別敷地にF棟新築(会議室、資料室、倉庫など)
  • 建物諸室床面積 約16900m2(現在に比べ27%増)
  • 地上6階(一部7階)、地下1階

ここで示した新校舎の概要は基本設計段階のものであり、実施設計を経て変更となる可能性があります。

進行予定

  • 2015年3月   基本計画 完成
  • 2015年9月   基本設計 完成
  • 2016年度    第2グラウンド整備工事(人工芝化)
    • 2019年   校舎工事開始
    • 2021年   新校舎での授業開始
    • 2025年   竣工

*東京オリンピック関連事業等の影響で建築費が高騰している状況を受け、青字部分は当初の計画(2021年竣工)より遅らせました。状況によりさらに変更になる可能性があります。

工事の進め方

校舎工事は3期に分けて行います。この計画は「工事期間も教育や学校生活の質を維持する」ことを優先して考えられたものです。工事期間中の学校生活への影響を最小限にすることができると考えています。具体的には以下のような点に配慮しました。

仮設校舎は使わない

生徒の学習活動、日常の学校生活の中心となる普通教室、特別教室は現在の校舎を使いながら新校舎を建築し、仮設校舎を経由せずに引っ越します。学習環境の劣化を防ぐために、仮設校舎を使うことがありません。

運動会は毎年開成のグラウンドで実施する

運動会をする高台のグラウンドには仮設を含め校舎は建てません。開成の生徒にとってとても重要な存在である運動会は、準備や練習を含めて毎年開成のグラウンドで行うことができます。