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中学三年修学旅行

修学旅行1在学中に京都・奈良方面を一度は体験するという本校の方針は、例年、中3修学旅行で具現化されています。
旅行の準備は、毎年中2の頃から生徒の旅行委員会が主体となって行われます。旅のコンセプトを考えることから始まり、3日間の具体的な行程の検討、資料やパンフレットの作成、部屋分けや班分け、行動計画のチェックなどの準備段階の作業に加え、当日も、各場所での点呼や連絡、ミーティング、宿を出発する際の部屋チェックなども、旅行委員の生徒が行います。

2016年度の例

中三学年は、6月1日(水)~3日(金)の三日間、奈良・京都へ修学旅行に行きました。一日目は、全員で法隆寺・薬師寺・唐招提寺を見学し、二日目の日中は、少人数のグループに分かれて奈良・京都などで自由行動をしました。三日目は、京都周辺で七コースに分かれてコース別見学をしたのですが、二日目夜にも、妙心寺での座禅体験または宿舎での狂言鑑賞のどちらかに参加する「夜のプログラム」が組まれており、スケジュールがぎっしり詰まった盛り沢山の旅行だったといえるでしょう。

奈良・京都方面で定番の観光地における学習も思い出に残るものでしたし、旅行委員会が作成したパンフレットや授業などでの事前学習も効果を上げたと思いますが、2016年の中三修学旅行におけるオリジナルプログラムは、なんといっても料理の学習だったと思います。三日目のコース別見学では、七コースすべてで料亭における京懐石風料理をいただいたのですが、そのために家庭科の授業で関東の料理と関西の料理の違いや「懐石料理」の意味などを学び、お邪魔する料亭からはメニューどころか場合によってはレシピまで送っていただいて事前の調理実習まで行いました。調理実習のレポートは教員が集めたわけではなく旅行委員の生徒が回収したのですが、二百数十名による写真付き調理実習レポート集は圧巻で、それだけで印刷会社に依頼して冊子を作成するほどでした(なお、当日料亭にその冊子を差し上げたところ、驚かれたり感激されたりと各コースで大きな反響があったようです)。

今回の旅行では、まず中三の生徒みんなを楽しませようとする旅行委員会メンバーの強い思いがあり、それが料理をはじめとする充実したプログラムの源(みなもと)となりました。また、料亭によっては企業秘密であるはずのレシピなどを快く出していただきましたし、依頼・交渉の末それを取り寄せてくださった旅行会社の方々にもご負担をおかけしました。さらに、家庭での調理実習などには保護者のみなさんをはじめ、ご家族の協力も欠かせませんでした。あの充実した旅行には多くの方々の支えがあったことを心に刻みつつ、生徒たちもますます成長してくれていることでしょう。

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2015年度の例

ピーーーッ、という音とともにドアが閉まった。ドアが開き、出発するまでおよそ4分。追い立てられるように乗車した。その間、旅行委員は忙しく点呼を取り、終了報告が矢継ぎ早に来る。
慌ただしかった時間が過ぎ、遅刻した生徒がいないことにほっと安堵の胸をなで下ろした。
京都につきバスに乗り換え、クラス単位で斑鳩を散策。唐招提寺、薬師寺ともに修学旅行のハイシーズンとみえて、大勢の中高生でごった返していた。共学の学校を横目に見ながら、「羨ましがるのはやめよう」、という暗黙の空気で結束力が高まっていたようだ。最後に法隆寺を訪れたが、他の学校は帰路についたようで、ゆっくりと世界遺産を満喫できた。
二日目は旅行委員たっての希望で二月堂への散歩からスタート。早朝5時発と早いにもかかわらず大勢の希望者がいたため、抽選で40名に絞らねばならなかったのが心残りである。石附先生の解説と塚原先生の引率つきという大変贅沢なオプショナルツアーとなった。
二日目は、天気に恵まれ絶好の散策日和であった。事前につくった行程表に従っての班別研修を行ったが、遠くは吉野・柳生・室生などを訪ねた班もある一方、東大寺周辺を満喫した班も多かった。室生では年配のご婦人が階段の昇降に苦慮しているのを見かねた生徒が手を引いてエスコートし、ご婦人から感謝される、という話もあったようだ。校外で学ぶことは多い。
夜は2コースに分かれての体験学習だ。座禅コースは妙心寺退蔵院のご住職から講話をいただき、約200名の生徒が物音一つ立てずに静寂の中で座禅を組んでいる様子は圧巻であった。舞妓コースはホテルの大広間で伝統歌舞を鑑賞ののち、舞妓さんとお座敷遊びで対決した。2名の者が舞妓さんに勝利したが、負けた者も健闘していた。自分たちとほとんど年の変わらない人が、舞妓として働いていることに素朴な驚きを感じたようだ。
三日目は「京に学び京に遊ぶ」というテーマで旅行委員がつくりあげた7つの体験コースを堪能した。体験学習(八ツ橋・和菓子・抹茶作り、大文字山ハイキング、保津川下り、清水焼、京友禅)と見学とを上手く組み合わせ、充実した時間をすごすことができた。
最後に、点呼や確認においては旅行委員が陰で本当によく働いてくれた。旅行を終えた時の彼らの顔からも、その充実ぶりがうかがえた。よい旅行であった。

・2015/5/30甃のうへ

2014年度の例

1日目は「王道を征く」のテーマのもと、法隆寺、薬師寺、唐招提寺といった、奈良を知る上で外すことのできない場所を学年全員が見学しました。法隆寺や薬師寺について言えば、中学2年の3学期に、西岡常一『木に学べ』を国語の時間に読んでおり、現場で飛鳥時代と室町以降の建築を熱心に比較している生徒も少なくありませんでした。また、薬師寺では、法話を通して、その話術のあまりの見事さに圧倒されつつ、仏道の一端に触れることができました。

修学旅行3

2日目は、「掘り出そう、奈良の力を」をテーマに、奈良公園周辺や斑鳩、明日香、山の辺の道、室生、吉野などの場所に散り、それぞれの小グループがそれぞれの興味・関心に応じて奈良の地を巡りました。奈良には千年以上前のものがそのまま遺っており、風土と融け合っています。目に見える事物だけでなく、踏みしめる土や、髪を撫でる風に古代のロマンを感じた生徒も少なくない様子でした。二日目の夜には京都の宿に移動し、希望に応じて、能体験や座禅・法話を体験しました。

3日目は「二回目以降の京都」がテーマ。京都には修学旅行2大人になってから何度も行く機会があるだろうということで、今年度の旅行では、金閣寺などの王道をあえて外すコースを設定しました。具体的には、和菓子作りや嵐山散策・トロッコ体験、神護寺と保津川下り、大原での写経・抹茶体験や、比叡山、二条城と大文字山のハイキング、銀閣寺といったコースです。新幹線の時間もあり、短い時間ではありましたが、京都の奥深さの一端に触れられたようです。

 

 

修学旅行4

宿泊を伴った旅をすると、その学年の特徴がよく分かるものです。
たとえば、今年度の中3について言えば、学年の横のつながりが比較的強く、自分たちの力で何かを創り上げようとする気運が強いことが挙げられます。旅行委員会でも、その発足時から、教員に頼ることのない、自分たちだけで創り上げる旅行を目標にしてきました。旅行のテーマやコースを決めてゆく過程では、時に力不足を感じたり意見が対立したりすることもありましたが、そうしたなかで学年旅行を創り上げるには何が求められるかを学びました。こうして学んだことは、今後の旅行だけでなく、運動会や文化祭、生徒会活動や部活動など、他のさまざまな場面でも活かされていくはずです。

 

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