第19回松山俳句甲子園において本校出場2チームが優勝と第3位

去る8月20日(土)・21日(日)に、愛媛県松山市において、第19回俳句甲子園 全国高等学校俳句選手権大会が開催されました。本校からは6月に行われた地方予選を勝ち抜いたA・Bの2チームが出場しました。

今年度の本校俳句部は3年生がおらず、出場選手全員が高校2年生でしたが、日頃の練習の成果を発揮し、Aチーム(山下真・筏井悠・森一真・笠原悠二・板倉健、高1の渡辺光・折井森音は補欠)が優勝(2年ぶり9回目)、Bチーム(山田貴紀・岩田奎・秋庭颯太・平野智士・原田潤、高1の横内毅・郡司将太は補欠)も第3位となり、最高の結果を得ることができました。

Aチームは5名とも全国大会の出場経験があり、優勝を目指すべく試合に臨みました。予選リーグでは履正社高校、下妻第一高校に勝利し、決勝トーナメント一回戦は、前大会準決勝で敗れた旭川東との再戦でした。これに3-0で勝利して雪辱を晴らすと、準々決勝は地方予選でAチームが敗れた東京家政学院との試合でした。これまでの全試合をストレートで勝利してきましたが、3-2で勝利し、2日目の準決勝を迎えました。

Bチームのメンバーは、Aチームに比べて俳句歴が短く、中には初出場の選手もいたのですが、初日に行われた大街道での予選において、対戦チーム(慶応湘南藤沢高校・洛南高校・徳山高校B・就実高校)との間で非常に質の高い、かつ爽やかなディベートができたことで大いに力を付け、2日目の準決勝に臨むことができました。

準決勝第一試合では、Aチームと地元愛媛の愛光高校との対決で3-0と勝利して決勝へと進みました。続く準決勝第二試合では、Bチームが敗者復活戦で勝ち上がってきた東京家政学院高校と戦いましたが、最終5句目までもつれた末に敗れてしまいました。しかし決勝ではAチームが5-0と貫禄を見せ、優勝を手にしました。

試合後のインタビューでは、キャプテンの山下がA・B両チームでつかんだ優勝であったことを強調してくれました。選手だけでなく、応援やサポートに徹してくれた中学2年生(笹田陽太・佐々木柊)や高1の須藤凪斗、そしてこれまで開成の看板を背負って俳句甲子園を戦ったOBも様々なかたちで選手の指導や支援をしてくれました。正に開成の持つチーム力の強さを感じました。

個人賞を受賞した生徒は次の通りです。

〔優秀賞〕

町 た の し 浴 衣 の 子 ら に 道 問 へ ば  板倉 健

サ ー カ ス の 獣 は し づ か 天 の 川  秋庭 颯太

海 あ た ら し 勝 利 の や う に ヨ ッ ト の 帆  笠原悠二

〔入選〕

暗 が り に 海 の 匂 へ る 浴 衣 か な  山下 真

橋 昏 し 浴 衣 の 花 の 名 を 知 ら ず  岩田 奎

9月3日(土)に本校校長室において校長先生に勝利報告をいたしました。

今大会から優勝チームがシードとなり、地方予選を経ずに全国大会に進めることになりました。来年は4度目の連覇、そして前人未踏の3連覇に向けて、さらに努力を続けて参ります。

最後に、今大会の模様が9月11日(日)16:00~16:45にNHK Eテレ「俳句甲子園 2016~私だけの一句を探して~」で放送されます。ぜひご覧下さい。

 

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