2期工事の解体も進み,現在は道灌山通りから中学校舎が見通せる状態になっています(写真1)。2月からはいよいよ2期の新築工事が始まりますが,それに先立ち,中高をつなぐ上空通路が1月13日にかけられました。この通路は写真2の赤矢印で示したもので,中学の3階と高校新校舎(これから建築するC棟)の3階を繋ぐもので,中学-高校-グラウンド全体のバリアフリーがこの通路により実現します。公道をまたぐ通路ですが,東京都から認可をいただき,設置が実現しました。
今回の工事は,中学と高校の間の向陵稲荷坂(公道)に橋を架けるわけですが,通行止めにより近隣にご迷惑をかける期間を極力短くするため,敷地内で鉄骨を組んでおき(写真4),大型クレーンで一気に釣り上げてかけるという工法がとられました(写真1,写真3)。最後はmm単位で位置を調整しての設置となり,見ているだけでも手に汗握るような緊張感で,窓から歓声をあげながら見ている生徒もいました。
2期工事は来年(2,023年)の夏に完成予定で,新しい学生ホール(食堂)や図書館,特別教室,小体育館,柔道場,事務局,教員室などの使用ができるようになります。(2022.1.14)
写真1 道灌山通り側から中学校舎を見る。400tクレーンで組み上げた鉄骨を釣り上げたところ。
写真2 全体が完成した時の模型。現時点では写真右上のA棟(6階建て)だけが完成し(2021年7月)使用を開始している。赤矢印の上空通路を今回かけた。
写真3 上空通路がほぼかかったところ。右側の新校舎C棟の建築はこれから。
写真4 高校敷地内で組み上げられた上空通路の鉄骨。この先の工事に必要な足場なども組付けられている。