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中学一年学年旅行

本校では、中学3年と高校2年で「修学旅行」を、中学1年、中学2年及び高校1年で「学年旅行」を、それぞれ実施しています。実施時期はおおむね6月第1週で、高校2年は4泊5日、中学1年と中学3年は2泊3日、中学2年と高校1年は1泊2日です。 この旅行には、二つのねらい-学習上のねらいと学年運営上のねらい-があります。 本校では、従来から、学年に関わる様々な教科から課題が与えられるクロスカリキュラム化した旅行を行い、その成果は「旅行文集」の形でまとめてきました。言い換えると、それぞれの生徒がもつ関心や興味をもとに、多様な視点から見学・体験し、知る・調べる・書くという学習活動を総合的に行う場として旅行を行っています。 もうひとつは、学年ごとに旅行委員会を組織して旅行の企画・準備などを行うという、生徒が自主運営をする場である ということです。この旅行委員会は、各クラスの旅行委員と学年担当の教員が参加し、話し合いの中から旅行を作り上げていきます。例えば、この委員会の話し合いの中で旅行の行き先なども決められます。なお、本校では、運動会や文化祭を生徒の自主的な運営で行っていますが、これらは高校生がリーダーとなって行うので、中学生にとっては旅行委員会が唯一自分たちが主体となって運営する学校行事といえます。それだけに中学の各学年にとってはより大切な学校行事になっています。

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2017年度の例

 中一学年は例年通り、富士山方面に2泊3日の学年旅行を実施しました。梅雨の雨が直撃するという直前の予報でしたが、結果として概ね天候に恵まれました。
 初日は飯盒炊爨。今回は教員も、生徒達と同様にカレー作りに勤しむことに。我々の班はなかなか火がつかず、生徒たちの班から火を分けてもらう、といったこともありましたが、何とかカレーが完成。美味しく味わいました。生徒の方はというと、我々のカレーを超える味のものから、「スープカレーだ!」「ご飯だけはおいしい」「リンゴは美味しい」という声があがるものまで(味はお察しください)、さまざまでした。
 二日目は、午前中は富士山五合目のお中道をハイキング。雨風が吹くなか行ったたので、レインコート等を持参していない生徒は、バスの中に待機してもらいました。参加した生徒たちにとっても、自然の厳しい一面を体感し、印象深い体験になったようです。
 午後は樹海散策(2コースに分かれる)、ぷちアドベンチャー、カナディアンカヌー、カーリングの5つに分かれ、コース別の体験学習を行いました。午前中の雨とはうって変わっての好天に恵まれ、生
徒達はそれぞれのコースを満喫していたようです。宿に帰ってきた彼らの笑顔が、何よりも雄弁に物語っていました。
 三日目は農業体験&さくらんぼ食べ放題のコースと、金山博物館での見学&ほうとう作りのコースに分かれ、体験学習を行いました。農業体験は、これから成長していくぶどうの房に、かさをかけていくというもの。単純な作業ではありますが、生徒達は生き生きと目を輝かせて、作業に励んでいました。なかには積極的に、つるを切る作業をする生徒までいたほどでした。この動きの良さが、普段の生活でも出てくれれば。。。いえいえ、普段とは異なる環境だからこそ、なのでしょう。
 中一旅行で大変なのは、準備期間が短いこと。入学してから旅行本番まで、たった2ヶ月しか準備期間がありません。その間、ボートレース、運動会、中間テストが控えていますので、さらに時間は制限されます。そんななかでしたが、旅行委員会に選出されてきた生徒たちは、はじめは戸惑いつつも、徐々に積極性をもって委員会活動に取り組んでくれました。
 一方で課題も多く見えてきたことも事実です。それらは生徒たちの成長ののびしろと捉えて、これからの生徒指導や来年以降の学年旅行に活かしていきたいと考えています。

2016年度の例

平成28年6月1日(水)~6月3日(金)に、中1学年生徒は、例年通り富士・河口湖方面に行ってきた。宿泊ホテルも例年通り湖畔の美富士園の連泊である。しかし本年は準備段階で例年と違う状況が生まれてきたように思う。それは、富士山が世界遺産に登録されて以来、その人気が急激に高まり、下見の時も外国人観光客の多さには驚嘆した次第だが、これに連動して国内の教育旅行でも富士山人気が高まり、ホールアースなど人気の教育プログラムは既に予約満ぱいとなっていたことである。中1学年発足以降に具体的準備に取りかかった我々は、はっきり言って〝出遅れ〟状態だった。初日飯盒炊爨と三日目の御中道トレッキングは例年とほぼ変わらない内容だが、丸一日を使うコース別体験学習には、〝出遅れ〟が響いて工夫が必要だった。それは〝ガチ〟である。富士山とその周辺の自然とガチで取り組んでもらい、ヘトヘトになってもらう。例えば、当初業者側が提示してきた河口湖周辺を歩く半日の〝プチアドベンチャー〟に対して、学年側は登山も含めた一日がかりの〝ガチアドベンチャー〟を要求して、これに半数近くの生徒が参加して結構盛り上がったのである。また本格的富士登山のコースも入れたいという希望に対して、三日目のトレッキングでお世話になっている「ごうりき」さんがやはり予約満ぱいでアキがなく、今回東京の木風舎さんにお願いして、精進口から奥庭までのガチ登山が可能になった。旅行後とったアンケート結果であるが、①楽しくなかった、②まあまあ楽しかった(有意義だった)、③とても楽しかった(大変有意義だった)の三択で、二日目コースごとの満足度を調べたら、A「ガチ・カチ山」アドベンチャーゲーム=①六%②二七%③六七%、Bガチ富士登山=①○%②七%③九三%、C〈午前〉樹海散策=①一四%②五○%③三六%、C〈午後〉フォレストアドベンチャー=①四%②一一%③八五%、D〈午前〉カーリング=①八%②三四%③五八%、D〈午後〉カヌー体験=①三%②八%③八九%という結果になった。ちなみに参加者人数はA一四七人、B三四人、C八二人、D四○人である。総じて満足度は高かったと思うが、さらに細かくみると、ガチに自然とふれ合う、アドベンチャーゲームや登山、フォレストアドベンチャー、カヌー体験の満足度が非常に高かったと思う。前述のように富士山人気の上昇は、これまで続けてきた中1富士山旅行の実施に対する自由度が制約されてきたことを意味し、このまま富士山旅行を継続するのか、他の場所を模索するべきなのかの確認をする時期にきているといえる。今回特別に柳澤校長が本旅行に一泊随行されたのも、今後の中1旅行のあり方を判断するための視察としての意味があったのであろう。皆様の御協力と天候に恵まれたことで、結果的に本旅行は大変うまくいったと思うが、同時に富士旅行の意義深さを実感した次第である。生徒に「今後の中1旅行は富士で良いか?」との設問を投げかけたところ、九割以上が「富士で良い」と回答してきたことも考慮すれば、当面中1旅行を富士以外に切り替えるのは考えられそうもないし、それだけの魅力を備えた場所なのだと感じている。しかし、雨天のコースをどうするか、美術館見学なども取り入れるべきではないか、三日目トレッキングは中途半端ではないか、もっとキャンプの要素を取り入れるべきではないか、など課題は多く、今後の準備段階で様々な工夫と選択肢の拡大を図っていく必要があろう。少なくとも富士山が奈良・京都なみの2年前からの準備期間が必要になりつつあるのは事実で、旅行業者選定手順の見直しなどが必要となってきたことは確かであろう。

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2015年度の例

6月3日―5日(2泊3日) 富士山方面

6月3日(水)学校~相模湖プレジャーフォレスト(飯盒炊爨)~ホテル
6月4日(木)ホテル~5合目ハイキング~コース別アクティビティ~ホテル
6月5日(金)ホテル~山梨県立美術館・文学館~御坂農園(昼食)~学校

「富士には月見草がよく似合ふ」
旅行3日目、御坂峠を抜けるバスのなかでY君が呟いた。なんとも綺麗な言葉だ。聞くと旅行前の国語の授業で、太宰治『富嶽百景』を学習したという。嗚呼、私も中学一年生の頃にこんな授業を受けて、富士の地を踏む経験をしていれば、もっと情緒豊かな人間性を獲得することが出来たのではないか。と、嘆いても仕方はないが、つくづく開成生が羨ましく感じる。

学校や塾の授業、教科書や参考書から幅広い知識を身に付けている開成生だが、まだまだ中学1年生、ホンモノの経験は少ない様子である。それが如実に現れたのは初日の飯盒炊爨、カレー作りであった。森楽塾さんの指導の下、美味い・早い・エコなカレー作りを競い合う。日頃の行いの賜物か、大雨降りしきるなか、カレーあるいはカレー風味スープの調理に取り掛かった。
第一関門は火起こし。薪を使って火を起こすのは大人でも至難の業。ましてや、火遊びなんてしたことがないであろう生徒たちの多くは、マッチを擦るのも初めてである。全てのかまどに火が灯ったのは、スタートから1時間半近く経った頃で、手早く調理を済ませた班からは、すでに「いただきます」の合唱が聞こえていた。
第二関門は野菜の皮むき。「皮むきなんてピーラーがあれば簡単なのに」という声が聞こえる気もするが、侮るなかれ開成生。ある生徒は、じゃがいもの全ての芽を取り除くまで、神経質にピーラーを動かし続け、完了した暁にはじゃがいもの体積は3分の1までに減少。別の生徒は、たまねぎの皮むきに立ち向かう際の装備もピーラー。絶句した。
そして最後にして最大の関門は実食。量を多めに作ると食べ残しが出てしまい、生ごみの多さは減点対象となる。競争意識を掻き立てられた開成生はとにかく完食を目指すのだが、料理に不慣れな男子たちには、準備した食材から完成後の量をイメージするなど、微分積分より難しいのである。味など神のみぞ知るといったところか。
「食べる前はあんなにお腹が減っていたのになぁ。やっぱりマズいものってお腹いっぱいになりますね。」「自分で作ったものは何でも美味いっていうのは嘘ですね。」
試食して回った私たちは、多くのいくつかの班でおいしいカレーが完成していたことも知っている。しかし、失敗こそ成功の種。上手くいかなった生徒たちこそ、いつも美味しい料理を作ってくれる親の有難さをしみじみと感じていたようだ。

旅行2日目の朝。前日の雨で大気の塵が洗い流され、息をのむほど美しい空・湖・富士の姿が目に飛び込んできた。ホテルの方やガイドさんが、口を揃えて「絶好のハイキング日和ですね」と仰る。嗚呼、開成生の日頃の行いの賜物だ、と感謝する。
5合目ハイキングは、大人気・予約困難・行列のできる富士山ガイドで知られる「ごうりき」さんに案内いただく。「ごうりき」代表の近藤さんには、旅行直前にも開成中学校小講堂にて、事前学習の講演をいただいた。その様子は、「開成の教育」(2015/5/30中1学年旅行前の事前学習が行われました)にて紹介している。

5合目に近い御庭~奥庭コースを散策する。ここは森林限界も近く、すこし上を見上げれば、カラマツ林と赤茶けた岩肌の境界がよく分かる。歩けば足元の石が擦れ合い、カラカラと高い音を響かせるのは、溶岩が冷え固まりガラス質を含む石が多いからだとか。リアルな体験を通して聞くガイドさんの話に引き込まれる。日常、黒板を背に、教科書片手に行う授業を生業とする身としては、嫉妬や悔しさも感じるほどに面白い。
「ところでハイキングとトレッキングって、何が違うんですか。」男性ガイドさんへの、ある生徒の素朴な疑問。ガイドさんは即答する。「トレッキングとハイキングに大きな違いは無い。でもピクニックとは明確に違いがある。どこかへ行き、食事を摂ることが主目的であれば、それはピクニックだ。」成る程。エベレスト山頂でお弁当を食することが目的ならば、それは文字通り世界最高のピクニックであるということか。もう悔しさも感じないほどに、実に面白い。

7台のバスが西日暮里に到着する頃、再び雨が降り出した。間違いなく、日頃の行いの賜物である。生徒たちは笑顔を残し、足早に帰路につく。私たちは心地良い疲労感以上の疲労感を全身に感じながら、取り敢えず帰校できた喜びを噛みしめた。
さて、これからが学年旅行の真のスタートである。お膳立てされた中1旅行とは違い、来年以降の学年旅行では、生徒自身が計画を立て、準備を進めないといけない。どうなることやらと不安を抱きつつも、生徒たちの成長と、来年の旅行での好天を楽しみにしている。

2014年度の例

6月4日―6日(2泊3日) 富士山方面

  • 第1日 学校(集合)―神奈川県相模湖プレジャーフォレストにて飯ごう炊さん ―山梨県河口湖ホテル美富士園(宿泊)
  • 第2日 ホテル―富士山・河口湖周辺にてコース別体験(午前・午後)―ホテル
  • 第3日 ホテル―道の駅富士吉田にて富士山レーダードーム見学―山梨県立美 術館・文学館見学―学校(解散)

初めての運動会・中間考査を終えた1年生は、2か月という短い期間で、入学式の不安そうな顔からは想像も出来ないほど、逞しく成長したように思います。ボートレース応援や運動会練習で先輩の厳しい指導を受け、中間考査では手荒い洗礼を受け、未知なるクラブへの入部を経験し、それらと同時並行で早速の学年旅行の準備を進めてきました。 各クラス内で選ばれた旅行委員(=彼らは「旅委」と呼びます)は、実質1か月程度の短期間ながらも、1日目のグループ別飯ごう炊さん、2日目のコース別体験の準備などを取り仕切ってくれました。また中間考査を挟みつつ、タイトなスケジュールで「学年旅行のしおり」作りにも取り組み、(完成はギリギリでしたが)無事に完成させ、前日の旅行説明会を迎えることが出来ました。 少し実際の行程をご紹介したいと思います。 1日目、学校を出発するやクラスごとに分乗したバス車内では、日ごろ授業中では見られないような熱気!盛り上がり!元気すぎる・・・(ため息)。「先が思いやられる」と不安になりました。引率者の不安も露知らず、開放感に溢れた生徒と、生徒たちを護送するバスは、相模湖プレジャーフォレストに到着しました。 1日目のメインイベント、飯ごう炊さんです。1組~7組の同じ出席番号の生徒たちを基本にして、事前に班分けされたメンバーは『虎の巻』と称する飯ごう炊さん手引書を読み、役割分担を行っています。この飯ごう炊さん、ただご飯とカレーを作るだけではありません。競争方式になっています。料理の鉄人よろしく審査員が登場してその妙味を批評する、に留まりません。ポイントは①米の炊き具合②カレーの出来③盛り付け④作業場所の美しさ⑤食器洗い・片づけの徹底⑥素早い作業⑦班員との協力・・・など様々な観点で競い合いました。面白いもので、同じ『虎の巻』をもとに作業を進めているハズなのに、班によって斯くも見事に個性が表れるのか!と色んな意味で感心しました。味の観点だけでも、大半の班が「世に認められる」カレーを食することが出来ましたが、一部に班は「流行の先端を取り入れた」スープカレーや、動物としての原点に立ち返った野性的なカレー(平たく言えば、野菜が生で固かった)を食していました。何にせよ、協力して楽しく作った料理はおいしい!と話題を収束させたいところですが、今回の飯ごう炊さんを指導頂いた「森楽塾(しんがくじゅく)」のインストラクターさんからは、次にように講評を頂きました。「アウトドアで作った料理は何でも美味しい。これは当たり前で、さらに一歩先へ進んでみよう。自然を汚さず、ゴミを極力減らし、キレイに後片付けをしてこそ、本当に楽しいアウトドアである。今年の開成中学1年生が出したゴミの量(調理によって出たゴミ)は、大変少ない!素晴らしい。」班や学年としての協力、周囲への思いやりなどの細かい点では至らない点も多く、注意を頂いたこともありましたが、それは今後への課題として、何にせよ充実した1日目の体験になったことと思います。 再び行程を進めます。あいにくの曇り空のもと、うっすらと見える富士山を横目に進み、山梨県河口湖畔のホテル美富士園へ到着しました。ここでは2泊、お世話になります。入浴や食事、部屋での友人との楽しいひと時を過ごしながらも、共同生活のなかで友人の異なる側面に気づき、学校内で接する以上に濃密な関係を築いたことと思います。 2日目は、7つのグループに分かれて、富士山・河口湖周辺にて午前・午後とも各種アクティビティ体験を行いました。そのうち筆者の同行したグループについて紹介いたします。 第3グループは、午前-河口湖カヌー、午後-富士樹海トレッキングを行いました。カヌーの種類はカナディアンカヌー、一部の生徒はカヌー経験があるようですが、多くは初心者、陸の上でのレクチャーを受けたのちの出航です。3人乗りカヌーには、それぞれに役割分担があり、「前はエンジン、後ろは舵取り、真ん中は応援」を担います。それぞれの役割と操作手順を30分ほど教わったばかりなのに、さすが飲み込みの早い中学生、インストラクターさんに続いて颯爽と河口湖へと飛び出していきます。サブマリンと勘違いしたのか水中へ潜航し、救助された2艇を除き、心配されたほどの雨にも打たれず、全員が楽しく約2時間半のカヌー体験を終えることが出来ました。 しかし一転、午後の富士樹海トレッキングを行う頃には強い雨が降り始めました。結果的には、雨ならではの貴重な樹海体験が出来ることになるのですが、強くなる雨に対する不安と不満を胸にトレッキングをスタートしました。青木が原、原始林、自殺の名所・・・メディアで知ることの出来る表層の知識は、樹海を歩いているうちに剥がれ落ち、「ナマの体験」「ホンモノの経験」が覆ってくれました。森林と樹海の明確な境界線を知り、浅い土壌に根を張った森林の生命力を感じ、鬱蒼と茂る森林が直接の雨から守ってくれる安心感に気付いたのです。また、きつい雨でも水たまりの出来ない地面、スポンジの如く水を吸い込んだ木の破片を見ることができ、雨天ならではの経験を得ました。「森は自然のダム」という言葉を、身をもって知ることができたように思います。一方で、生命を育む森林も、人間が活動する領域に近づくと「ゴミが増える」ことも分かりました。インストラクターさんの発した「自然に分解できないゴミを出すのは人間だけ」という言葉が胸に残っています。往復コースを歩くトレッキングでしたが、行きには「見えなかった」が、帰りには「見えるようなった」ゴミを拾い集めながら帰り、参加した生徒たちにはそれぞれに、自然と人間活動のあり方について思いを持ったと思われます。 最終日、3日目は全員で富士山5合目のトレッキングを行う予定でした。しかし、残念ながら旅行中に梅雨入りを果たした模様。降り止まない雨で行程の変更を余儀なくされ、富士山レーダードームと、山梨県立美術館・文学館の見学を行いました。生徒たちは、理科の授業の一環で、NHKの番組「プロジェクトX」DVDを見て、富士山レーダードームの歴史を事前学習していました。現在はそのレーダードームが役目を終え、富士山ろくの道の駅に展示されています。また山梨県立美術館は、常設展でミレーの作品を中心にヨーロッパや日本の風景画などを数多く展示し、また特別展でもキネティックアート展が開催されていました。「1時間では物足りない」との生徒からの声もたくさん上がるほど、急な予定変更の割に内容の濃い雨コースとなりました。 2泊3日の学年旅行を通じ、月並みではありますが「生徒たちの親交を深める」ことは十分にできたと感じています。しかし開成の中学生は、ここからがスタートなのです。旅行中にも全体への伝達事項は旅委が行い、ホテルでの旅委ミーティングや室長ミーティングも自分たちで取り仕切る。学年旅行を終えるとすぐに、中学2年の学年旅行へ向けての反省会を行う。運動会、学園祭、クラブ活動、学年旅行などすべてを自分たちの手で運営する開成ならでは光景でしょう。すべての経験が次の実践へつながるのです。同じ意味で、富士山周辺で数多くの「ホンモノの経験」が出来たことは、中学1年生の「未来につながる礎」になることと信じています。今から来年の学年旅行を楽しみにしています。 一覧に戻る