アトラス彗星(C/2024 G3)の観測

天文気象部は、2025 年 1 月 16 日(木)にアトラス彗星の観測を行いました。

アトラス彗星とは、小惑星地球衝突最終警報システム (ATLAS) によって発見された彗星の総称で、直近では最大 -4.9 等まで明るくなった紫金山・アトラス彗星 (C/2023 A3) が有名です。今回はアトラス彗星 (C/2024 G3) を観測しました。この彗星は、観測を行った日の等級は -2.0 等と明るくはあるものの、1 月 13 日に近日点を通過したばかりだったため太陽の近くにあり、日の入りの時間でも高度が 6 度と非常に低く、事前に場所をしっかりと把握しておく必要がありました。

当日は夕方の 16 時ごろに屋上に上がり、日の入り後の 17 時半ごろまで観測を行いました。部員は手持ちの双眼鏡を使ったり、望遠鏡を展開したりして彗星を探しました。部員たちで彗星の場所を教え合い、参加者全員がその姿を確認することができました。また屋上の天体ドームでは、顧問の石川先生が望遠鏡に彗星を入れてくださり、彗星の観望および撮影を行いました。この写真では、尾を引きながら夕焼けに沈んでいく彗星が綺麗に写っています。

撮影情報

日時: 2025 年 1 月 16 日(木)17 時 26 分
場所: 開成高校屋上
ISO 感度: 800
シャッタースピード: 1/2s

使用機材

鏡筒: タカハシ FCT-76(口径 7.6cm 屈折望遠鏡)
カメラ: Canon EOS Kiss X9