OB講演会が11月17日(土)に開催され，中1から高3まで多くの聴衆が集まりました。
講演の題目は，平成5年卒の加藤智治さんによる「成長産業としての『スポーツビジネス』」と，
平成18年卒の奥寺昇平さんによる「『水不足』を解決するために」でした。

加藤さんはドイツ銀行・マッキンゼーなどを経て，回転寿司の「スシロー」の経営改革に参画し，2015年，スポーツ小売最大手のゼビオ株式会社の代表取締役社長に就任されました。
その豊富な経験を元にしたお話は生徒にとても刺激を与えたようです。好きなことを追求すること、経営者として「人持ち」になるために心がけていることといったお話に，生徒からの質問も多く集まっていました。

奥寺さんは，東京大学大学院でコンピュータ科学を専攻し，その後会社勤めと並行して温めていたアイデアを元に，未来の水インフラをつくる「WOTA」を大学院時代の友人と共同創業されました。水不足を解決するアイデアだけでなく，起業にまつわる発見や苦労話も豊富で，生徒から様々な質問が飛んでいました。「人に喜ばれると『人持ち』になれるという話も新鮮だった。」や「人との交流を大事にすると寄付・投資が集まるというのも大事にしたい。」と感想を残す生徒もおり，今後の生徒の人やお金との接し方が変わっていくのではないでしょうか。

この講演会は，「自分の可能性と，見えている世界を拡げるきっかけに」というコンセプトで，金融開成会のご協力を得て毎年2回のペースで行われており，今回で8回目となりました。これからもいろいろな分野で活躍するOBのお話を聞ける機会を設けていきたいと思います。