National Invitational High-School Rowing Tournament
ボート部全国大会四位入賞
第28回全国高等学校選抜ボート大会(平成29年3月18日―20日)
「ボートの甲子園」と呼ばれる春の全国選抜大会。各種目とも全国9ブロックから選抜されたクルーが日本一を争います。
開成学園は「男子舵手つきクォドルプル」の関東地区代表として出場しました(他の関東地区代表は慶應義塾,慶應義塾志木の二校)。彼らにとっても私にとっても初めての全国大会です。なお男子舵手つきクォドルプルは24艇のエントリーでした。
大会前日(17日),公式練習が行われました。普段の1000mとは異なり,全国大会では2000mのレースです。2000と云う距離は途轍もなく長く感じられ,「ローアウト」する心を圧倒します。応援する者にとっても,ゴール付近からはスタート直後の艇の様子は全く分からない距離です。しかも「浜松市天竜ボート場」はボートの聖地です。緊張と興奮とが入り混じった中,生徒たちは努めて冷静にコースの感触を確かめていました。
初日(18日),生徒,応援団がそれぞれに緊張する中,レースが行われました。開成は6艇中2位の結果で予選を通過し,翌日の準決勝へコマを進めました。
大会2日目(19日),初日の予選を勝ち上がった12艇に敗者復活の4艇を加え,計16艇が最終日(20日)の決勝の枠を争います。開成は準決勝第3レースに振り分けられました。準決勝では1位のみが決勝進出,2,3位が順位決定戦へとコマを進めます。なお4位だと大会終了です。
前日の好タイムもあり,高まる応援団の期待と不安の渦巻く中,準決勝第3レースがスタートしました。大きな差がつかないままレースは中盤に差し掛かります。其の時,強い逆風が吹き始めました。開成は逆風のコンディションに自信があります。逆風を機にみるみる他艇との差を広げます。終盤では追い込まれながらも粘り強く漕ぎ,1位を獲得しました。
これで予想だにしなかった決勝進出です。クルー,補欠,応援団が其々に喜びを目一杯に表しました。
最終日(20日)の決勝では残念ながら4艇中4位に終わりました。
全国4位と云う成績もさることながら,大会を通しての彼らの立ち居振る舞い,さらには閉会式での態度など,彼らは大変に立派でした。それも日々の練習を大切にしてきた自信が成すことだと思います。
開成の歴史の1ページを飾るにふさわしい活躍だと感じました。
最後になりましたが,日々の練習を支えていただいている先輩OBの方々,また保護者の方々に,この場を借りてお礼申し上げます。時には海外在住のOBからもボート部は支えていただいています。できることなら20日にみんなで喜びを分かち合いたかったです。それの代わりと云っては何ですが,ここに全国大会の結果を報告させていただきます。
本当にありがとうございました。