2022 年 3 月 4 日(金)、本校卒業生であるピアニストの角野隼斗さんを、本校中学小講堂にお迎えして、ピアノ演奏会を開催しました。角野さんはピアノメーカーとして有名なスタインウェイ社と特別に契約しているスタインウェイアーティストであるため、会場にスタインウェイ製のグランドピアノを運び入れて弾いていただくことができました。
角野さんは開成中学校・高等学校を卒業し、大学・大学院で研究活動をするなかで、2018 年第 42 回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリを受賞、これをきっかけにピアニストとしての道を歩むことを決意され、以来クラシック、ジャズ、ポップスなど音楽のあらゆるジャンルにおいて大活躍されています。最近では 2021 年第 18 回フレデリック・ショパン国際ピアノコンクールにて 3 次予選に進出しセミファイナリストとなり、また 2022 年 1 月から 2 月には全国ツアー “Chopin, Gershwin, and…” を成功させました。一方 YouTube 上での活動も活発に行い、95 万人を超えるチャンネル登録者を得て、かてぃん、Cateen の名前でも世界に広く知られています。会場では来場を希望した生徒と教職員が、そしてインターネットでの動画ライブ配信では生徒や保護者が、1 時間ほどの間、角野さんのお話と演奏にたっぷり接しました。
前半の講演では、角野さんご自身の開成での思い出話も交えつつ、研究者への道とピアニストへの道で迷われたときに考えたことなどを語っていただき、自分が大好きなことに打ち込むことが大切だ、開成ではそれができる、と生徒たちにメッセージをくださいました。
後半の演奏曲目は以下の通りでした:
- 角野隼斗編曲: 7 つのレベルのきらきら星変奏曲
- ショパン作曲: ワルツ第 6 番 変ニ長調 作品 64-1(子犬のワルツ)
- ショパン作曲: ポロネーズ第 6 番 変イ長調 作品 53 (英雄ポロネーズ)
- ガーシュイン作曲: ラプソディー・イン・ブルー(ピアノとピアニカによる)
- 信時潔作曲、角野隼斗編曲: 開成中学校・高等学校 校歌(アンコール)
開成の生徒・保護者の皆さんには、活躍する先輩から率直な言葉と磨き上げられた音楽を聴いていただけて、ほんとうによかったと思います。また角野さんご自身にも、久しぶりの母校で後輩たちに向けて言葉と音楽で語りかけられたことを、ほんとうに喜んでくださいました。