「2019国際周期表年」の閉会式に、開成の生徒が参加しました。

 2019年は、ロシアの化学者メンデレーエフが元素の周期律を発見して150年という記念すべき年です。このため、国連総会とUNESCOは、2019年を「元素の周期表の150周年」と位置付けて、国際周期表年と宣言しました。この1年間、周期表に関する巡回展「国際周期表年2019特別展」や実験教室、「私たちの元素-エッセイコンテスト」などが行われました。
https://iypt.jp/events/top.html

 この2019国際周期表年の閉会式が、2019年12月5日に東京プリンスホテルで行われ、世界中の有名な科学者が集まりました。日本からは、ニホニウムNhの発見に尽力した森田浩介先生、ノーベル物理学賞受賞者の小林誠先生らが集まりました。また、ノーベル化学賞受賞式のため当日参加できなかったノーベル化学賞受賞者の吉野彰先生が、ストックホルムからビデオレターで参加しました。

高校生が「私たちの元素-エッセイコンテスト」で優秀賞を受賞

 この閉会式の中で、「私たちの元素 -エッセイコンテスト」で優秀賞を受賞した開成高校2年生の伊佐拓実君、大坪祐市君、菅飛勇君、鈴木克崇君、二口智宏君が表彰されました。題名は「ウランと共に生きる未来〜今私たちにできること〜」で、ウランという強大な力を秘める元素について調査し、化学が文明を進める力も破壊する力も持つことに言及しながら、これから人類がウランと共にどう生きていくべきかについてまとめたエッセイを書き、エッセイコンテスト部門で優秀賞を受賞しました。また、大坪君が、エッセイの内容を要約したスピーチを英語で堂々と行いました。
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中学生が「立体くるくる周期表」について英語でスピーチしました。

 中学3年生の角幡利空君は、小学生のころから開発してきた「立体くるくる周期表」を、2月23日に日本学術会議講堂で開催された「2019国際周期表年 記念シンポジウム」や、全国で展開された巡回展「国際周期表年2019特別展」などで展示しました。この「立体くるくる周期表」は、「周期表の形を崩さずによりわかりやすく情報を伝えたい」という思いから、今の形になりました。角幡君は閉会式の中で、この「立体くるくる周期表」ができるまでについて、流暢な英語でスピーチを行いました。
https://iypt.jp/j-exhibition/top.html


なお、Youtube に国際周期表年2019(IYPT2019 ClosingCeremony in TOKYO)の閉会式の動画がアップされました。ご覧ください。