2021 年 3 月 25 日から 3 月 28 日にかけて、静岡県の天竜ボート場で全国高等学校選抜ボート大会が開催され、開成からは舵手付きクォドルプルが出場しました。
2020 年秋の関東選抜で 3 位に入り全国選抜への出場権を獲得した開成クルーは、4 年前の決勝進出・4 位入賞を上回る結果を残すべく努力してきましたが、年明けまもなく緊急事態宣言が出され、週に 1 回戸田でシングルスカルに乗る以外は自主練習ということになりました。クルーメンバーは自宅での自主的な陸上練習を行い、シングルスカルで漕艇技術やバランス感覚を磨きつつ耐える日々が続きました。
ようやくクルーを組んでの練習が可能となったのは 3 月中旬近くのことで、そこからわずかな日数ではありますがクォドルプルでの練習を行い、大会に臨むこととなりました。
大会は直前の大雨によりコース設備が損傷し、通常 2000 メートルで行われるレースが 1000 メートルに短縮、試合前日の公式練習は中止、敗者復活戦や準決勝は行わず予選各レースで 3 位以内に入ったクルーのみ最終日 28 日に順位決定戦あるいは決勝戦を戦うことになりました。また、新型コロナウィルス感染対策として、無観客開催、選手の滞在時間制限といった対応がとられました。コロナウィルス対策で異例の措置がとられ、大会に参加したどのクルーも苦労したと思われます。
肝心の開成高校の結果ですが、予選は 3 分 24 秒という結果で 4 位となり、最終日を待たずに大会を終えました。この展開は今までなかった経験であり、クルーの面々は色々と思うところがあったと思います。しかし緊急事態宣言下で活動が大幅に制約されるなか、やれることはやったうえでの結果であり、困難に耐えながら一定の結果が出たことは自信を持って良いと思います。
最後になりましたが、日々の活動を支えていただいている保護者の方々、OB の方々に、この場を借りてお礼申し上げます。