第 39 回化学クラブ研究発表会(主催 日本化学関東支部)で、新高2の前田彬君が「可視光照射によるハロゲン化アリールからのアリールラジカルの生成」という題目で発表を行いました。結果、第 36 回発表会での受賞に続き、本校理化学部から GSC ジュニア賞が再度選出されました。
GSC とは「green sustainable chemistry」の略で、人と環境にやさしく、持続可能な社会の発展を支える化学のことを言います。本研究で開発した反応は、有機合成における有用反応で広く活用されている『クロスカップリング反応』を、価格や毒性面で問題のある遷移金属触媒を利用せず、室温・空気中という温和な条件下で進行させることを目標に、空気中での可視光照射によるメタルフリーカップリングを開発した研究として評価をいただきました。
なお、本研究は開成学園の研究助成制度であるペン剣基金からの助成をいただき遂行しています。あわせて本研究は、東京農工大学大学院 工学府生命工学専攻 生命有機化学講座 長澤・寺研究室の皆様よりご協力をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。