中3の狂言鑑賞会が10月9日(火)に行われました。

恒例の「万作の会」の皆さんによる狂言《於:喜多能楽堂(十四世六平太記念財団)、午後1:00開演》を、中3学年全員で鑑賞しました。
高野和憲さんの、能舞台、中世のことば、演出、所作などの解説を伺った後、「萩大名(はぎだいみょう)」「附子(ぶす)」を鑑賞しました。
「萩大名」は、人間国宝の野村万作さんと石田幸雄さんが演じてくださいました。このお二人は、三十年以上、開成中学の狂言鑑賞会に出てくださっています。大名役の石田さんの、台詞はもちろん、庭を見回す仕草などには、大笑いをしていました。また、亭主役の万作さんの凜として響き渡る声に、伝統の重みを感じていたようです。
「附子」は教科書にも出ているほど有名な演目で、知っている生徒も多くいましたが、実際にはない掛け軸を破ったり天目茶碗を割ったりするところでは、本当にそれらがあるみたいで面白かったという感想が寄せられました。
晴天の初秋のドレメ通りはすがすがしく、翌日の学校には、附子を扇ぐ仕草がちらほらと見られました。